2012年6月3日日曜日

Diary (2004年後半)


不定期日記

週に一回は更新したいと思ってます。。。


12月26日

アリゾナから戻って参りました。ツーソン、フラッグスタッフ、そしてセドナを訪れ、途中、従姉妹家族にお世話になりながら、素晴らしい旅をしてきました。詳細は、妻の旅日記をご覧下さい。

アリゾナから戻ってきて一番初めにやったこと、それは今学期の成績チェック。ネット上で成績がチェックできるので、非常に便利だ。結局、総合GPAは3.47でフィニッシュ。最初の学期としてはまずまずの滑り出しといったところだろう。この調子で次の学期も頑張っていこう。

週末はクリスマスだったが、旅行から帰ってきたばかりだったので、クリスマスケーキを食べただけだった。アメリカではクリスマスにケーキを食べる習慣は無いので、日系スーパーに行ってブッシュ・ド・ノエルを買ってきた。久々のケーキは、ささやかながらうまかった。


12月11日

今週は、経済学のペーパーの提出だった。一人でペーパーを書いたことがほとんどなかったので随分苦労したが、いい勉強になった。マーケティングや会計学のグループペーパーもあったのだが、他のメンバーにかなり助けてもらった。また、会計学の期末試験もあったが、春に受講した会計学のお陰でいい点が取れそうだ。来週が山だが、統計学と経済学の期末試験と、マーケティングのプレゼンテーションだけなので、それほど大変ではないだろう。

いよいよ、来週で私のMBA初学期が終了する。本当に、あっという間の3ヶ月半だった。色んなことが怒涛のように過ぎ去ってしまったので、冬休みに色々振り返ってみたいと思う。もちろん、思いっきりリフレッシュもするけど。

というわけで、来週はアリゾナに旅行に行ってきます。世界最大のサボテンと隕石孔を堪能してこようと思ってます。来週の不定期日記はお休みさせて頂き、後日、旅日記の方でアリゾナ旅行についてご報告させて頂きます。


12月4日

前のPCが壊れてから数ヶ月が経つ。新しいPCは調子が良いが、新たな問題が発生していた。このPCにはOffice 2003がプレインストールされていると私は思っていたのだが、入っていたのはお試し版。試用期間を過ぎると制限モードで立ち上がるのだった。元々、Office 2003 Professionalを持っていたので、それを使えばなんとかなると思っていたが、ライセンスの移動はMicrosoftに電話でその旨を伝える必要があるらしい。電話の苦手な私は、何も行動を起こさないまま、今まで来てしまった。でも、Finalが近づき、いよいよ忙しくなってきたので、腹を決めてMicrosoftに電話することにした。

まず、「Office 2003 Professionalを入れていたPCが壊れ、新しいPCを買ったので、プロダクトキー(認証番号みたいなもの)を新しいPCで有効にして欲しい」と説明したが、オペレーターは理解できなかったようだ。とりあえず、テクニカルサポートにつないでくれたが、状況は変わらず、私もオペレーターの言ってることが理解できないまま、会話終了。

らちが開かないので、作戦を変えて再度電話をしてみた。今度は、「壊れてしまった前のPCに入れていたOfficeを新しいPCに入れたいので、新しいプロダクトキーを下さい」と言ってみたら、すんなりOKが出た。なぜか、OfficeのCDに何が印刷されているか言わされたが。恐らく、私が本当にユーザーかどうか確かめていたのだろうが、「違法コピーはしてはいけません」とかしゃべるのはちょっとバカらしかった。

電話を切ってメールをチェックすると、すでに新しいプロダクトキーが届いていた。30分ぐらい電話でやりとりしたのに、メールは5秒だな、とか少し複雑な気分になりながら、インストール作業を済ませた。会話が通じて良かったよ。


11月27日

私が取ってるMBAのクラスでは、私を含め、3人の日本人が学んでいて、お互い助け合っている。私は助けてもらっていることの方が多いが、、、この3人にある共通点があることが、最近になって分かった。なんと、3人の血液型はともにAB型なのである!日本人に占めるAB型の割合は約10%と言われているが、私のクラスでは100%である!日本人の中から無作為に3人を選び、3人ともAB型である確率は、千分の一である。統計学上、これは偶然というより、AB型が集まるような傾向があると考える方が理に適っている。ていうか、ただの偶然だと思うけど、、、

AB型と言うと、たいがいの人は「げー、AB型?」みたいなリアクションを取る。変人で、何を考えているかわからない、と思われているらしい。天才肌だと言われる事もあるが、大抵、皮肉っぽく言われる。

大体、血液型占いに科学的根拠は無いというのが定説だ。でも、妙に信憑性がある。発掘!あるある大辞典IIで、幼稚園児を血液型でグループ分けし、彼らがどんな行動を取るのか実験をしていた。血液型に先入観が無い幼稚園児なのに、一般的に言われている傾向がはっきりと表れていた。しかも、血液型が性格や思考パターンに影響を及ぼすという学説もあるらしい。

ということで、AB型が忌み嫌われるのは不自然ではないようだ。人と異なる思考を持っているからこそ、わざわざ日本を飛び出したのかもしれない。そう考えると、クラスの日本人全員がAB型であるのも納得できる。ていうか、ただの偶然だと思うけど、、、


11月21日

先週はペーパーやテストがあったので、いくつか結果が返ってきた。会計学の中間試験はテスト自体が難しくなかったのでAを取る事が出来たし、統計学のペーパーもB+とまずまずの成績だった。そして、気になるOrganizational Behaviorの最終成績は、、、C+。まあ、期末試験でDを取ってるのでC+は上出来かな。2単位の教科だし、他でいくらでも挽回できるだろう、、、たぶん。

このホームページ作成のきっかけとなった人物に会う事が出来た。半年程前、その女性があるHPの掲示板でALIについて質問をしていたので、それについて答えたのだった。ALIに恩義を感じている私は、少しでもお礼がしたくてその質問に答えたのだが、言いたい事がたくさんありすぎて、掲示板やメールでのやりとりだけでは限界があった。そこで、自分のHPを作り、ALIの事を広く知ってもらおうと考えたのである。彼女は現在ALIの生徒で、今でもメールのやり取りをさせて頂いており、是非一度会って話がしたいと思っていた。


あなたは、このサードグレードのテストを渡すことができます。

知り合いなのに、会った事が無いという不思議な感覚を感じながら、昼飯を一緒に食べた。考え方がしっかりしていて、行動力もある女性で、見習う所がたくさんあった。こっちに来て間もないというのに、アメリカ人相手に日本語のチューターをしているという。そんな事気付きもしなかったし、たとえ気付いたとしても、行動を起こす事は無かっただろう。インターンシップの取得についても非常に積極的で、色々教えて頂いた。

短い時間だったけど、とてもいい刺激を受けさせて頂いた。感謝感謝。


11月14日

忙しくなってきた。。。今週は統計学のグループペーパーの提出があって、来週はマーケティングのケーススタディー、会計学と統計学の中間試験がある。

今回の統計学のペーパーは、前回にも増して難しかった。不良品率がある程度予測できる製品を1000個作らなければならない設定で、検査をすればコストがかかり、検査をしなければリスクが大きくなる。コストとリスクのバランスをどう取るかが鍵となるのだが、不確定要素が多く、それらを一つずつ統計学を使って予測していかなければならない。「こんなに不確定要素があるなら、実際にやってみた方が早い」と思うが、それが統計学というものなのだろう。今回は数学の部分はかなり任せてもらえたし、かなり積極的にグループミーティングも参加できたので、結構満足だ。

この厳しいペーパーを書き終えた夜、グループで一杯やるか、ということになった。元来、お酒はダメなのだが、せっかくなので付き合うことにした。大学構内にあるフードコートの一角に、ちょっとしたバーがあって、そこでビールを飲んだ。アメリカ人とお酒を飲むのは初めてだなぁ、とちょっとうれしかったのもつかの間、大変な事に気付いた。つい10分前まで一緒に討論していた連中の話が全く聞き取れない。騒がしかったのもあるし、背景を知らない話もあったのである程度は仕方なかったが、全体の10%も聞き取ることが出来なかった。。。久しぶりに英語で凹んだ一日だった。ビールがやけに苦かった。


11月7日

アメリカ大統領選挙は熱かった。国家元首を自分の投票で決められるクラスメートが、ちょっとうらやましかった。

 今週はテストやペーパーの成績がいくつか返ってきた。経済学の中間試験とマーケティングのペーパーはどちらもB+で、まずまずだった。が、最後の最後にOrganizational Behaviorでやってしまった。期末試験で痛恨のD。。。あんなに勉強したのに。。。国語と英語の能力が低い私を、最後まで苦しめたクラスだった。しかし、参加点はきっといいはずだ。なぜだかわからないが、他の生徒が手を挙げているのに、手を挙げていない私を教授は当ててくれていたし。

鬼のようなスピードだった会計学は、そのスピードに衰えを見せない。教授の講義はトピックがあちこち飛ぶので、理解するのにパワーが必要だ。難解なのは彼の授業だけではない。いつもロリポップを口にくわえ、なぜか時々自分の息子を教室に連れてくる、行動も不可解な教授だ。あの不可解なキャラに、なぜか私は興味が沸いてしまう。


10月30日

10月がもうすぐ終わる。MBAが始まってからあっという間の2ヶ月だった。でも、生き方や考え方を変えるいいきっかけになったと思う。やっぱり、MBAに入って良かった。

経済学の中間試験を受けた。思ったより難しく、出来は8割程度といったところ。8割取れてれば上出来なはずだが、ここはMBA。卒業資格は総合グレードがB以上、すなわち、8割とは実質上の及第点。クラスの平均点が低ければ、多少は救われるのだが。

今週からOrganizational Behaviorと入れ替わりで会計学がスタートした。春に大学1年用の会計学のクラスを受講しているので、しばらくはその貯金で何とかなるだろうと思っていたら、大変な事になった。このクラス、授業の進み方がもの凄く速い。なんと、たった一週間で、貯金を使い果たしてしまった。。。この鬼のようなスピードに、アメリカ人生徒も当惑しているようだ。教授は、「何か質問は?」と聞いてくれるのだが、「何がわからないかわかりません」って感じ。とんでもない授業が始まった。。。


10月24日

サンディエゴにまとまった雨が降った。この時期は一応雨期に当るのだが、4日も降り続くのは珍しい。この珍しい気象のせいで、ハイウェイで事故多発、洪水発生など色々な被害が出たらしい。別に土砂降りというわけでもなかったが、雨に慣れていないサンディエゴの人々にとっては一大事だったようだ。

ついに、Organizational Behaviorのクラスが終了した。このクラスは8週間だけの短いクラスだったので、今週期末試験があった。最後のクイズはいい点が取れたし、期末試験もそこそこ点数が取れているだろう。ほっと一安心といったところだ。ほとんどの時間をこのクラスの準備に費やしていたので、やっと他のクラスの勉強が出来そうだ。このクラスは大変だったが、とても面白かった。8週間と言わず、1セメスターやって欲しかった。

というわけで、来週は経済学の中間試験とMarketingのレポートがある。Organizational Behaviorに集中していたお陰で、今からかなり挽回しないとまずい。特に経済学は微分をふんだんに使った公式が出てくるので、公式を頭に叩きこまなければ。Marketingの方はクラスメートとブレインストーミングしたので、アイデアは随分練れたと思う。また気持ちを新たに頑張っていこう。


10月17日

Organizational Behaviorのレポート課題が返却された。結果はB。良くも悪くもない点数だったが、少し挽回できた。それでもまだ総合でCだが。。。来週はクイズと期末試験が同じ週にあるというかなりいやらしいスケジュールだが、とにかく試験勉強だ。


冒頭の段落を記述する方法

今週は教授の都合でマーケティングのクラスが無かったので、その時間を利用してマーケティングのグループミーティングを行った。今回はいつになくスムーズに話し合いが進み、来週の中間発表の準備が随分出来上がった。私は相変わらず会話に参加出来ていないのだが、最近、女性陣が「ところで、Kazuはどう思う?」と聞いてくれるようになった。実はOrganizational Behaviorのクラス内容に、会議で寡黙な人ほど重要な視点を持っている可能性があり、そういう人の意見を聞くことで会議が効率的になる、というのがあった。恐らく、彼女たちはこの教えを忠実に実行しているのだろう。意見を言うチャンスを逃しがちな私には非常にありがたいことである。

そんな中、女性陣が話を振ってくれたので、日本での実体験を話したところ、なぜか話の途中で、一同大爆笑。私、何も面白いこと言ってませんが、、、と言うわけにもいかず、冗談を飛ばしたような素振りで話し終えた。アメリカ人は笑うつぼが違うのか?


10月10日

今週はちょっと忙しかった。レポート課題、クイズ、そして中間試験が一つずつあった。このうち、レポート課題とクイズはOrganizational Behaviorのクラスだった。

Organizational Behaviorとは、企業の組織内部で人々はどのような事柄に影響されて行動するのかを系統付けて理解し、その問題点を解決していくという、少し心理学に近い内容である。日本の企業に勤めていた頃、訳の分からない規則やセクショナリズムに憤慨する場面があったが、その頃はどうしてそんな事になってしまうのか分からなかった為、ただ不満がたまる一方だった。このクラスは企業文化が強い日本企業にとって、こういった非効率なやり方をどのように変えていくかを教えてくれる、非常に有用なクラスだ。

授業はまずグループに分かれて討論し、その後、クラス内で討論を行う。グループ討論は好きな場所でできるので、外に出て芝生の上で討論している。サンディエゴの青空の下でグループディスカッションとは、まさにアメリカンスタイルといった感じだ。

ただ、授業のスタイルは面白いが、やはり概念的な部分が多く、理系人間の私にはかなり辛い。。。教授曰く、科学専攻だった人にとっては外国語のようなもの、なのだそうだ。今のところ成績は最悪で、このまま行けば単位を落とす勢いだ。レポート課題の点数が鍵を握ってきそうだ。


10月3日

統計学のグループ課題の点数が返ってきた。何と、Aを取ってしまった!本来なら喜ぶべきところだが、自分の意見が受け入れられなかったレポートにAが付いたので、複雑な心境だ。DやFが出ている中でのAは価値があると思ったが、なぜAが取れたのか、不思議でしょうがなかった。

教授からのコメントを見てみると、やはり私が指摘した事項は誤りだった。自分が正しかったことに胸を撫で下ろしたが、意外なことにその誤りに対して点数がほとんど引かれていなかった。解析したデータが間違っていても、それ以降の理論付けや論理展開がしっかりしていれば、点数を引いていないようだった。数学の課題なのに、数字の間違いで点数がほとんど引かれないとは、、、アメリカと日本の教育の違いかと思ったが、恐らく、教授が教えたいのは数学ではなく、「実学」なのだろう。データ解析力より、問題解決能力を問われているようだ。さすがはMBAといったところか。

今回のグループ課題では色々な事を学んだ。数学が得意なのはいいことだが、解析結果を人に納得できるよう説明したり、数字を基にどんな解決策が提案できるかが重要なんだ。理系人間の私には、青天のへきれきといった感じだった。また少し、授業が面白くなってきた。


9月26日

結局、負けてしまった。統計学のグループ課題は、私の意見がほとんど受け入れらないまま提出されることになった。最後に出したアイデアは通ったが、肝心な部分は意見を通すことが出来なかった。悔しい。きっと私の説明能力を向上させるためにこのグループは結成されたんだ、と思い、頑張っていこう。

気分転換に、家族と一緒にLego Landに行ってきた。前から興味はあったのだが、サンディエゴから少し離れているのと、子供は2歳ぐらいにならないと楽しめないと聞いていたので、行くのを敬遠していたのだった。

Lego Landはその名の通り、色んなものがブロックで作られている。ホワイトハウスやアメリカの町並みがブロックで再現されていて、なかなか良く出来ていた。うちの娘は、幼児用の公園や、水遊びができる場所で、楽しそうに遊んでいた。色々アトラクションもあったが、娘は身長が足りず、ほとんど乗ることが出来なかった。あと3ヶ月ぐらいすれば、乗れるアトラクションも増えるだろう。

Lego Landは小学生ぐらいまでの子供をターゲットにしているらしく、私はそれほど楽しめなかったが、娘がとても楽しそうだったので、それがとてもうれしかった。娘の身長が伸びたら、また行くことにしよう。


9月19日

今週はちょっとだけ頑張った。初めて授業中に発言をした。手を挙げている時から、自分で分かるほど心臓がドキドキしてしまい、ちょっと恥ずかしかった。でも、発言を終えて、はじめの一歩を踏めたような気がした。まるで、うちの娘が勇気を振り絞って犬に触った時のようだ。まあ、とにかく前進しなければ。

放課後、統計学のグループミーティングがあった。数学は得意だし、会社でデータ解析に統計学を使っていたので、このグループには多少貢献できるだろうと考えていた。出題されたグループ課題はさほど難しくなかったので、データを解析してグループメンバーに解析結果を報告した。しかし、グループメンバー全員、私の解析結果ではダメだという。で、意見を聞いてみたところ、彼らはよくやる間違いに陥っているようだった。

さて、ここからが問題である。私は自分が正しいことを知っている。しかし、いくら説明をしてもどうしても分かってもらえない。英語力の問題もあるが、説明能力に大きな問題があるようだ。統計学の教授がよくこう言う。「この授業は統計学の授業だが、データ解析で終わるのではなく、頭の悪い上司にでも解析結果が理解できるように説明することがテーマだ。」

統計学に限らず、どんなことでも自分の意思を正確に相手に伝えるのはとても難しい。今更ながら、「国語」という教科がいかに大切かを思い知らされた。


"グループのコミュニケーション·スキル"

9月12日

体調が回復しました。ご心配頂いた方々、どうもありがとうございました。

ところで、大学の授業の内、グループ課題が出題されるクラスがいくつかある。私もやっとグループが決まり、内心ほっとしている。マーケティングクラスのグループは、アメリカ人男子2人、アメリカ人女子2人、そして私の5人となった。多様性という点から見れば、悪くない組み合わせだ。しかし、語学学校の先生しかまともにアメリカ人と接して来なかった私としては、アメリカ人しかいないグループというのはかなり不安を覚えた。しかも、馴染みの薄いテーマなので、余計不安だ。

このグループで初回の会合が開かれた。議題は、どんな製品のマーケティングを行うか。男性陣からは最新のハイテク商品が提案され、女性陣からは食品関係が提案された。そして私は、、、ほとんど喋れなかった。勇気が足りないせいも大きいが、話の流れを把握し、それについてのコメントを考え、それを英語で話そうとすると、時間がかかってしまい、いつの間にか違う話題になっている始末。相槌を打つのが精一杯だった。最後の最後に私も一つ提案し、会合は終了した。

会合が終了した後、次の会合に対する恐怖心が沸いてきた。正直、ここまでコミュニケーションが取れないと思ってなかったので、ショックが大きかった。とにかく慣れなきゃ始まらないので、がんばろう。命まで取られる訳でもないんだし。。。でも、やっぱ怖い。


9月5日

大学の授業が始まりました。思った通り、なかなか授業に参加することができず、悔しい思いをしてます。勇気を出して発言しなきゃいかんと思った矢先、厄介なことになりました。

 ウィルス性の発熱と体全体の痛みに襲われました。一番辛い時期は越えましたが、完治するのは先のようです。熱は平熱になったり微熱になったりだし、やけに汗をかいたり寒気を感じたりしてます。また、生まれて初めて便秘というものになりました。頭痛もあり、食欲もあまりありません。どの症状も深刻なものではないのですが、それだけに長引きそうで嫌な感じです。

ということで、今回の更新はここまでにさせて下さい。元気になったら、またきちんと更新させて頂きます。


8月29日

ついに、大学が始まった。今週はオリエンテーションだけだったが、そこで印象に残ったことがあった。

最近、メールを通じて知り合いになった日本人夫婦がいるのだが、旦那さんもこの秋からSDSUの修士課程に通うので、オリエンテーション会場に姿を見せていた。実は、この人は事故による脊髄損傷のため、首から下のほとんどの部位を動かすことが出来ないそうだ。配られたペーパーを手にすることも、水を飲む為にコップに手を伸ばすこともできないので、奥さんが付き添いでサポートしている。 夫婦で授業に参加し、博士課程まで取る予定なのだそうだ。

また、あるアメリカ人女性は聴覚障害があるため、手話の通訳を2人引き連れてオリエンテーションにやって来ていた。自費で通訳を雇っているのか、国から補助金が出るのかは定かでないが、彼女もまた、9月からの修士課程の授業を、一般の学生と同じ環境で取っていく。

物理学者のホーキング博士や、「五体不満足」の乙武広匡さんは特別な人達だと、私は思っていた。だが、オリエンテーションに来ていた彼らの姿を見て、それは間違いだと気付いた。彼らはただ、やりたいことをやっているだけで、諦めたくないものを諦めないだけなんだ。彼らは「成せば成る」という言葉の意味を教えてくれているようだった。ちょっとした困難を言い訳にしてしまう自分が恥ずかしかった。「ネバーギブアップ」と私は心の中で呟いた。


8月21日

7月18日の日記にも書いたが、ビザのステータスチェンジをする為、メキシコに入国しなければならかったので、ついでにバハ・カリフォルニアを見物してきた。国境からあまり離れていない場所にしか行かなかったが、行ったことのない土地に行くのはやっぱり面白い。

旅行の内容については、妻がアップした旅日記を見てもらうとして、今回の旅で私が感じたのは言葉の壁だった。メキシコでは英語が通じない。アメリカ人がよく訪れるような場所でも、英語が喋れる人は少ない。英語ですら苦労している私が、スペイン語など理解できるはずも無く、標識などもスペイン語のみの表記でかなり困った。一方通行を何度か逆走したりもした。しかし、よく考えると同じことが日本にも言えるのではないだろうか。

日本での英語表記は増えつつあるものの、観光客を英語で接客できるのは高級ホテルか空港の人間ぐらいだろう。外国人にとってはマクドナルドで注文することさえ一苦労なのではないか。こんなエピソードがある。アメリカ人の友人が、日本の英会話教室で講師になるため面接を受けたら、面接官の誰も英語が話せなかったと言う。日本人がこれだけ英語が苦手な原因は、日本の英語教育にあるだろう。日本では中学・高校の6年間英語を勉強するが、この6年で英語が喋れるようになる生徒は何人いるだろうか?日本の英語教育は基礎として学ぶには非常に有用だが、実用性は乏しい。せっかく長い間勉強させるのであれば、基礎英語と生きた英語の両方を教えるべきだろう。

グローバル社会から日本が取り残されない為にも、日本の英語教育を根本的に見直す時期に来ているのではないかと思う。


8月13日

最近、首と腰が痛い。朝起きた時、特に痛い気がする。痛みを感じてから一週間以上経っているが、ちっともよくならない。せっかくアメリカにいるので、カイロプラクティックに行くことにした。

カイロプラクティックとは日本で言う整体だが、日本の整体が認可制度のない民間治療であるのに対し、アメリカのカイロプラクティックは大学で専門のコースを受け、国家資格に合格した者だけができる職業である。つまり、カイロプラクターは国家資格医師である。

簡単な問診の後、触診での診断を受けた。筋肉がかなり張っているようだ。次に、筋肉の張りが強い箇所を中心に電気治療を受けた。一昔前に流行ったダイエットグッズに、お腹に電気を流すだけで勝手に腹筋が動いてやせられるものがあったが、電気治療も同じ原理らしい。この治療で血行を促進し、コリを軽減するらしい。


電気治療が終わると、いよいよマッサージ。身体全体をマッサージしてもらって、リラックス。首の矯正のため、後頭部にタオルを引っ掛けてぐいぐい引っ張られた。アラレちゃんみたいに首がもげるかと思ったが、かろうじて無事だった。治療の最後は、お約束の骨の矯正。奇妙な体勢を取らされたと思ったら、身体の骨を「ボキボキ!」っと鳴らされた。ものすごい音がしたので最初はとても怖かったが、意外に気持ちが良かった。

全ての治療が終わり、身体はすっきりしたが、しばらくすると腰がまた痛くなってきた。先生によると、骨の位置を矯正した後は張っている筋肉が骨を元の位置に戻そうとするので、違和感を感じることがあるらしい。一過性のものなので、1日経てば良くなるとのことだった。

そして、翌朝。腰が痛くない!カイロプラクティック恐るべし!!歩いたりすると痛みがぶり返すが、それでもずいぶん良くなった気がする。もう少し通院してみることにしよう。


8月8日

アダルトスクールのクラスメートに、ニューヨークに旅行に行ってきたことを話した。台湾人の女性は、「ニューヨークは東京と似たような感じだったでしょ?」と言う。確かに、どちらも大都会なので、私も「都会はどこも変わらないなあ」という印象を受けていた。それを聞いていたベトナム人の女性は目を丸くしながら、「ニューヨークと東京が似てるだなんてとんでもない!」と言い出した。ニューヨークは世界の中心で、日本の都市とは比べようが無いと言いたいらしい。もちろん、異なる点はたくさんあったが、私にとっては、東京と大阪の違いぐらいにしか映らなかった。台湾人とベトナム人は双方譲らず、ちょっとした口論になってしまった。

そこで、私はこの二人に「東京とニューヨークには行ったことがあるの?」と尋ねてみた。すると、二人は急に静かになり、どちらの都市にも行ったことがないと上目遣いでつぶやいた。しかも、写真ですら見た事がないと言う。ちょっと呆れてしまった。この二人は、どうやって二つの都市を比較したのだろう?おそらく、二人が持っているイメージを基に比較したのだろうが、実際に両都市を見てきた私の話は参考にならなかったらしい。結局、ベトナム人は私の言うことを信じなかったようだ。人が抱く先入観はとても強く、容易には変えることができない。どうやったら他人の既成概念を切り崩せるのか考える必要があるなぁと感じた。


7月31日

台湾人の友達に誘われて、Wild Animal Parkに初めて行ってきた。いわゆるサファリパークだ。園内を周回する電車に乗り、野性に近い状態で動物が観察できる。うちの娘は大興奮で、あっちこっち指を指しながら、「た!た!」(いた!いた!と言ってるつもり)と何度も叫んでいて面白かった。園内には、動物と触れ合えるコーナーもあり、ヤギを触ったり、身体中にインコを乗せることが出来て、大人も十分楽しめた。また、動物たちのショーも見ることができる。私たちは鳥のショーを見たが、鳥がしゃべったり、お客さんのお金を盗んだり、素晴らしいショーだった。

誘ってくれた台湾人の友達とは、アダルトスクールで知り合った。せっかく仲良くなったが、帰国するため、残念だが、出会って2ヶ月でさよならだ。そういえば、アメリカに来てから色んな友達ができたが、出会って数ヶ月すると、帰国したり、他の州に移ったりして、すぐさよならしなければならなかった。日本にいた時は、少なくとも1年は友達と一緒だったので、アメリカで出来た友達はすぐに居なくなってしまう、という印象がある。でも、私は色んな人に出会える今の状況がとても貴重だと思う。アメリカに来て、「一期一会」の大切さが少しわかったような気がする。


7月24日

ある知人が、教会で日本の文化について話をしてくれないかと言ってきた。その教会には未成年を対象としたバイブルスタディーのクラスがいくつかあるのだが、それぞれのクラスが日本を題材として出し物をしようとしていたらしい。急な話だったが、日本のことに興味を持ってもらえてうれしかったので、是非話をしたいと申し出た。

当日、教会に入った途端、唖然としてしまった。チャイナドレスを着た子供達が中国っぽい音楽に合わせて歌ったり踊ったりしていた。彼らは日本と中国を混同していたのだ!「コンニチワ」と日本語を喋るのを見て、少しほっとしたが、あるクラスの子供達が「自分達が覚えた日本語を披露する」と言って、意味不明の単語を誇らしげに唱えているのを見て、また愕然としてしまった。ついに、私は日本語のリスニングも出来なくなったのかと錯覚するぐらいだった。アメリカ人の知人に、「あの子供たちは何て言ってるんだ?」と尋ねられたが、苦笑いするしかなかった。

そんな状況で日本の文化について話をしてみたが、気の利いたことが話せなかった。もっと正しい日本を知ってもらえるような話ができるよう、日頃から準備をしておくのは大切なことだと思った。


7月18日

憧れのニューヨークに行ってきました。治安が悪いイメージがあったのですが、今のニューヨークはとても安全な印象を受けました。メトロポリタン美術館の大きさにびっくりしたり、自然史博物館では、うちの娘が動物の剥製を見て大興奮したりと、とても楽しかったです。

また、ナイアガラの滝にも行ってきました。アメリカ側からと、せっかくなのでカナダ側からも滝を堪能。カナダ側からだと滝が一望でき、まさに大スペクタクルといった感じでした。やっぱり、カナダ側にも来てよかったと思っていた矢先、アメリカ再入国時に、「お前のI-20ではまだアメリカに入国できない」と言われ、立ち往生することになってしまいました。8月末から有効になるI-20では7月末までアメリカに入国できないとのことでした。結局、観光目的でアメリカに再入国することに。7月末以降にメキシコに入国し、アメリカに再入国するときにステータスを学生に換えてもらえとのこと。大学は問題ないと言っていたのですが。。。人を信用してはいけないということですね。



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